コラム

現在、為替市場の動向に注目が集まっています。政府・日銀の介入で少し落ち着きを見せたような円・ドル相場もまだまだ予断を許しません。

一般に株式市場では円高=株安という公式が成り立っているようですが、それは、円高が海外売上比率の大きな企業の収益を圧迫する可能性があることや、マクロ経済面でもデフレ圧力を強めるなどの要因があるからなのでしょう。

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少なくとも短期的には、円高は日本の経済や企業に負担を強いることになります。
1990
年代以降の日本市場の低迷のいちばんの原因は、グローバル化への遅れでしょう。

続いていた冷戦構造が終わり、そこに情報革命が加わり、グローバル企業が最適な生産地と消費地を選択する時代になったのです。

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しかし、その時の日本はバブル崩壊後の不良債権処理、金融機関の倒産、構造不況など内向きの課題に追われていました。更に海外からITバブルの崩壊や、サブプライムローンの問題、リーマンショックなどの悪材料に見舞われ、とても外に積極的に出て行こうという状態ではなかったのだろうと思います。

ある意味、今回の円高は日本が出遅れていたグローバル化でキャッチアップする絶好の機会であるともいえます。

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すべての企業について言えることだと思いますが、順風満帆の時よりも風がアゲンストの時のほうが、はるかに力を出すことができるのではないかと思います。その意味では、ずっと低金利が続き、つい3年ぐらい前まで円キャリー取引で円安状態が続いていたことこそが、企業の持つバイタリティを減退させてしまったのではと考えます。

今こそ、この円高をグローバル化のために活用し、日本企業の底力を発揮してほしいものだと思っています。

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        平成24年5月9日更新

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